2006年に発売された『Sailing to the World Piano Score』に付属していた模範CDの音源が配信で復活。
こちらのピアノスコアは2002年にSLEIGH BELLSより発売されたCD『Sailing to the World』の楽曲のピアノアレンジを収録したスコアで、現在は惜しまれつつも廃刊となっている。
廃刊になってから手に入らなくなってしまった模範CDの素晴らしいアレンジを、今回配信という形で復活することとなった。ピアノアレンジは『ファイナルファンタジーX』や『サガ フロンティア2』などの作品を手掛けた個性派作曲家、浜渦正志氏。
タイトル | Sailing to the World Piano Arrangements |
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アーティスト | 光田康典 |
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配信日 | 2025年3月14日(金) |
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希望小売配信 単曲価格 |
¥255(税込) |
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希望小売配信 アルバム価格 |
¥1,681(税込) |
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主なダウンロード 配信サイト |
iTunes / amazon music / mora / レコチョク / animelo mix |
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主なストリーミング 配信サイト |
Apple Music / Spotify / YouTube Music / amazon music |
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商品タイプ | DIGITAL |
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デジタル音質 |
44.1kHz / 16bit ストリーミング:ロスレス対応 |
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品番 | SBPS-0100 |
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配信地域 | 全世界 |
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レーベル | SLEIGH BELLS |
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発売元 | 有限会社プロキオン・スタジオ |
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権利表記 | ℗ 2006 PROCYON STUDIO CO., LTD. |
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© 2002 SEPTIMA LEY CO., LTD. |
1972年1月21日生まれ。1992年スクウェア( 現スクウェア・エニックス)入社、1995年『クロノ・トリガー』で作曲家デビュー。『ゼノギアス』等の作曲を担当した後、1998年に独立。フリーランスで活動後、2001年プロキオン・スタジオを設立し、同社の代表を務める。
現在はテレビや映画、アニメ、ゲームなどジャンルにとらわれない多様な作曲をこなし、有名アーティストへの楽曲提供やアルバムプロデュースを手がけるほか、国内外のライブ出演や海外でのレコーディング、書籍の寄稿も積極的に行うなど多岐にわたり活動中。
主な代表作に、『ゼノサーガ エピソードI 力への意志』、『ソーマブリンガー』、『新・光神話 パルテナの鏡』、『SOUL SACRIFICE DELTA』、『イナズマイレブン』シリーズ(1〜3、GO、GO2 クロノ・ストーン、GO ギャラクシー、アレスの天秤、オリオンの刻印)、『黒執事』シリーズ(Book of Circus、Book of Murder、Book of the Atlantic)、『FINAL FANTASY XV エピソード イグニス』、『月とライカと吸血姫』、『SOUL COVENANT』、『ダンジョン飯』他多数。
光田康典 Official Website
https://www.procyon-studio.com/
2. 『Sailing to the World Piano Score』発売2006年当時
COMMENT
2006年に発売された『Sailing to the World Piano Score』に掲載されていた当時のコメントをそのまま掲載しております。
光田康典
“異国の音楽”というテーマで創り上げたアルバム「セイリング・トゥ・ザ・ワールド」の楽曲を”ピアノ”という誰もが知っているシンプルで、奥の深い楽器で表現したらどんな”音”を聴かせてくれるのだろう!?という単純な好奇心から、この楽譜を制作するに至りました。ただ、自分がアレンジしたのでは、新しい発見もないし、ピアノがそれほど得意ではない僕では、ピアノならではの”味”を出し切ることが出来ないのではないかと思い株式会社スクウェア・エニックス1の個性派作曲家、浜渦正志氏にアレンジをお願いすることにしました。個人的に彼の音楽にはいつも刺激を受けており、いつか一緒に何かを創りたいと夢見ていたわけですが、こういう形でコラボレーション出来て本当に嬉しく思います。快く引き受けてくれた浜渦氏、ならびに株式会社スクウェア・エニックスの関係者の皆様には感謝の気持ちで一杯です。ありがとうございました。
この楽譜が皆さんに、有意義な”音楽時間”を与えられる物であることを願っております。
1. 『Sailing to the World Piano Score』発売2006年当時
浜渦正志
光田氏と初めて会ったのは今から10年以上も前。その時彼は既に颯爽とデビューしていて、同じ年齢ながら一線級の先輩として一目置く存在でした。常に先を見つめ、常にアクティブであった彼は、私がやっと仕事がこなせるようになってきたときには、もう次のステップへ進んでいました。それから何年も会う機会がなかったのですが、昨年末、彼から「このアドレス…生きてますよね?」とのメールが。同じ業界の実際を知るコンポーザー、それも”アイデンティティが強く且つ謙虚”という私の最も敬服するスタイルを持つ光田氏からの依頼です。これほどコンポーザー冥利につきることはありません。二つ返事で受けさせていただいたものです。
ピアノアレンジ、特にスコアの作成は結構難しい作業です。レコーディングだけならいいテイクが録れればとりあえずはOKですが、譜面作りも含むとなると、難易度の調整から発想標語の記入まで、それを譜面台に置く全ての人が見て弾き得るものにしていかなければなりません。またピアノ一台でオーケストレーションを完了しなければならず、他の楽器に旋律を受け渡したり、曲中で役割分担を変えたりすることもできないのです。その意味ではオーケストラより作るに難しいところも多いです。
今回もう一つ私の前に立ちはだかったのは、光田氏の音楽の芯の強さでした(!)。自分は割と他人の曲のアレンジでも躊躇なく極端に破壊してしまうところがあるようなのですが(笑)、光田氏の楽曲にはどうしても守りたい音やフレーズが結構あるのです。「いくらでも自由に編曲していいですよ」と何度か言っていただいたのですが、いや、むしろここは尊重したい!とペンを走らす箇所もたくさんありました。結果、思いの外二人の音楽性が上手く融合したスコアになったのではないかと勝手に思っていますがいかがでしょうか。このスコアを手に取っていただいた方には是非、この、ある一つの方向に発展した新しい「Sailing to the World」の世界を、お楽しみいただければと思います。
光田さん、とても楽しい機会を与えていただきまして、本当にありがとうございました。また素晴らしい演奏でスコアの本来を見いだしてくださったピアニストの遠藤さん、関係者の皆様にも心からお礼を申し上げます。